| 芝の匂い、青い空、バットの音、ハモンドオルガン、歓声、どよめき、電光掲示板、しゃがれた場内アナウンス、ホットドッグ、バド、子供達の笑顔………。「ボールパークでの観戦風景」という言葉から私が連想するのは、何とも牧歌的なアメリカの風景の中にある野球である。
以前勤めていた会社で、フロリダに出張したことがあった。終日ミーティングを行うアポをとっていたが、「今日は近所で野球の試合がある。チケットをあげるから午後のミーティングはなしにして、是非行ってくれば。今日はヒデオ ノモが当番するらしいよ。」と朝会うなり担当者がチケットをくれた。予想外の、なんとも嬉しいプレゼントを頂くことにした。オープン戦とはいえ初めてメジャーのプレーを観戦できる。数年たった今、この時のミーティングの内容を今でも少し覚えているのは、午後初めて訪れるボールパークの印象が忘れられない想い出として深く心に刻まれたからだと思っている。以降、アメリカを訪れた時はその街にボールパークがあればできるだけゲームを見に行く様になった。そして今では仕事で、又プライベートでゲーム観戦を楽しむ為にアメリカを訪れる様にもなったのである。
さて、今回のコラムの題目である「ボールパークでの観戦風景」。皆さんはこの言葉から何を連想されるだろう。アメリカで野球をご覧になった事がない方は、テレビから伝わるメジャーリーグのゲーム、或いは日本のプロ野球の風景だろうか。
私が興味あるのは、日本の野球ファンの方々はこの言葉を聞いて何を連想されるのか、又皆さんはどんな観戦の仕方が好きなのか、と云う点である。日本の球場での観戦風景は、アメリカのそれとは大きく違う。日本では外野席を中心に、応援には鳴り物の楽器などが使われ、双方のファンが応援合戦を繰り広げている。人気球団同士のゲームでは大応援合戦が繰り広げられる。一方アメリカでは鳴り物は殆ど禁止。球団が演出を提供し、観客はそれに合わせて歌ったり踊ったりと、思い思いゲーム観戦を楽しむのである。殆どがホームチームのファンと云う事もあるが、演出が指揮者の役割を果たすため、球場全体に一体感がある。又ボールを打つ時の音やミットにボールが入る音が聞こえ、何とも心地よい。
私は後者が好きである。フロリダで初めてボールパークを訪れた時、たまらなく楽しかった。まるで日本で何度も見たことがある野球とは違うスポーツを観戦している様に思えた。その後、アメリカでいくつかのゲームを観戦する様になり、演出が各チームとも個性的で特徴がある事がわかって来た。そして、ゆっくりとくつろぎながら野球を観戦することがとても好きになって行った。皆さんは「ボールパークの観戦風景」からどんな光景を連想されますか?また、どんな観戦の仕方が好きですか?
筆: 嶋元 修
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