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第2回 −怒りのエネルギーについて−

「怒り」と言うと何を思い浮かべるでしょうか。
怒るなんて、「恥ずかしい」、「子供っぽい」、「非難される」、「怖い」…、あるいは「面倒くさい」とか。案外、悪いことばかりが浮かんでくるのかもしれません。確かに「怒り」のエネルギーは破壊的な力となることがあります。相手を傷つけたり、相手との関係を破壊したり。たまには実際に物を壊すこともしてしまいますよね。

怒りを自分の中に溜めれば、自分の中でそのエネルギーが暴れて、内側から自分を傷つけることもします。また、元来、怒りはエネルギーであるわけですから、それを自分の中に溜めること自体、そのエネルギーを抑えるためにまた、結構大きなエネルギーを必要とし、心を疲弊させることもします。

今回のテーマは「怒りのエネルギー」。怒りのエネルギーには、破壊性の他に「効用」もあるということ。たとえば、自分を守るとき、「怒り」は効用を発揮しますね。弱い犬ほどよく鳴くなどとも言いますし、あるいは好きな女の子には悪口ばかり言う、なんていうのも、そのわかりやすい例でしょう。逆に、喧嘩ばかりしている仲の良い夫婦、なんていうのもあります。怒りを出し合うことによって、実は愛の交換をしていることもあるわけです。つまり、「怒り」には、相手を離したり近づけたりという距離を調節する機能があると言われています。

もうひとつの「怒り」の効用は、前進力です。嫌な上司がいるからこそ見返そうと邁進する。ライバルがいるからこそ、自分にふつふつとエネルギーが沸く。腹の立つほど高い山だからこそ、征服しようと野心が沸く。怒りが破壊から覇気に変われば、エネルギーは自分を前に進める働きをするのです。

この「怒りの効用」を使えないなら、本気のスポーツはできないですよね。アメフトの試合なんて見ていると、まさに「怒り」が「前進のエネルギー」であることがまざまざと見えてきませんか?

次回は「覇気のエネルギー」です。